高校生の生徒よりもむしろ本音を言うと先生方なのです。このホームページでも説明していますがホームページの歴史はまだ10年ほどでしかなく、しかもアメリカで生まれて日本に入ってきたものですから、英語という言葉の障壁も大きく、案外簡単なことが正確に伝わっていません。htmlに関する本は本屋に行けば何冊もありますが、正確に書かれている本はせいぜい1割程度です。トップページを見られた方はこの程度のページで何を偉そうにと思われるかもしれません。別にデザインに凝っていませんし、Flashなどの派手なテクニックを使っているわけでもないのでそう思われるのも不思議ではありません。ただ決定的に言えるのはワープロとホームページは決定的に違うということです。ホームページが見られる(聞かれる場合もある!)環境は本当に千差万別です。インターネット・エクスプローラという実質、世界標準になっているブラウザで見ると立派にかっこよく見えるホームページがその他のブラウザで同じように見える保証は何もありません。むしろスタジオのセットのように見る角度によっては「張り子の虎」のようにもろい可能性が多いにあります。
実はこの文書はホームページの作成が完了してから書き始めました。最初はエディタで普通に書こうとしたのですがどうせ書くなら見栄えの良い方がいいだろうと思ってhtml化することにしました。とは言っても特別なことは何もありません。スタイルはこのホームページと同じ「スタイルシートファイル」から読み込んでいますので自動的に見栄えがついています。私は今回紙のパンフレットにすべく制作を始めたのですが何と言っても外部のいろんなホームページにリンクが貼れるホームページの表現力に紙の媒体は敵わないのでホームページから作りました。こうして作ったhtmlファイルは無料のソフトを使うことで一瞬にしてテキストファイルになります。今度はそのテキストをワープロに貼り付け、見出しとか段落などの指定をすればあらかじめ設定されたスタイルで見栄えが表現されるので効率の良い仕事ができるのです。残念なことに日本ではこういうワープロの使い方を知って実践している人は1〜2%くらいの少数派です。
世の中に出回っている本の多くはホームページづくりについて本当に大事なことは書いてなくて表面的な見栄えのことばかり云々されています。私も3年間で嫌というほど多くの本に目を通しました。それらの中で真に理解できたのは神崎正英さんの「ユニバーサルHTML/XHTML」を読んでからです。著者は京都大学を卒業されてから米国のコロンビア大学でウェブ技術を学ばれた方なので読まれた原書の数は半端なものではありません。これだけ勉強された方こそ大事なところを簡潔に教えることができるのだと思います。随分回り道をしましたが私のこの程度のページは飲み込みの良い人であれば1日で修得できます。(それでもそのレベルはソースを正確に読めるようにならないと決してわかりません。Another HTML-lint gatewayというhtmlの文法をウェブ上で自動的にチェックしてくれるサイトがあって知る人ぞ知る超厳しい辛口の採点で知られています。私は今回トップページについてはエラー無しの100点を獲得しています。ここで100点を取ることは並大抵のことではありません。)
構造と見栄えを切り離すという今のウェブの国際水準の考え方が如何に効率的な文書作成を可能にするかということを理解していただきたいのです。そのために「男の子用」と「女の子用」や一瞬にして変身するページを設けました。これらはスタイルシートがあってこそできるものです。(もちろん使わなくても出来ないことはないですがその作業の多さを考えるとうんざりします。)ましてやホームページ作成ソフトを使って見栄えを付けるのならまだしも、メモ帳のような非力なツールで色やサイズやフォントの指定をタグでその都度、入力するというような非効率な文書作成は時代錯誤もはなはだしいと断言できます。そのようにして出来上がってろくにチェックもされていないhtmlファイルを先のサイトでチェックしますと(減点法故に)マイナスの点がぞろぞろでてきます。こんなやり方を指導することは指導者としては失格であると確信します。
よく「話の幹と枝をつけなさい」などと言われます。見出し1という幹に見出し2という小枝が生え、そこから見出し3という更なる小枝が生まれます。根本はあくまでシンプルなのです。こういう根本を理解せず、表面的なことを難しく書いている本も数多くあります。「高校生のための・・」とタイトルを付けたのは根本的なことを簡単に書く狙いからです。できるだけ高校生にも受けるように軽〜いノリで書いていますが根本的なことはきちんと書いているつもりです。細かい部分はネット上にたくさんありますのであくまで「高校生のため・・・」というタイトルを付けることで差別化を狙ったのです。
ネット環境以外でもこのホームページ(とは言ってもアップされない限り、ホームぺージとは呼べないのでhtmlファイルと呼びます。以下、このhtmlファイルの扱いについてのお願いです。
htmlファイル=ホームページではありません。htmlファイルの最大の武器はリンクにあります。LANという閉ざされたネットワークの中でもリンクのできるhtmlファイルはとても有効に活用できます。このような簡単なhtmlファイルでしたらフリーソフトを使ってテキストファイルから簡単に作ることができます。きちんとした素のhtmlがあれば各人は自分の好きな見栄えを設定したユーザースタイルシートで見栄えを読み込んで見るという使い方ができるのです。htmlファイルというものはもう決して特殊なものでもありません。機種や基本ソフトを問わず幅広く活用できるファイルなのであり、もうソフトや基本ソフトが異なれば読むことができないワードや一太郎のファイルこそが時代遅れになっているのです。
2004年2月9日 都立○○高等学校担当IT専門家 大津久郎